Vol.9 生き心地の良い社会の作り方


 9回目となる「イマココ」の対話企画。

 今回は、今よりももっと暮らしやすい社会を作ろう!という野望的な(笑)内容です。

 障がいのある人・ない人の“ともに”の場をつくる活動をしている手話通訳士の北村さんから話題提供いただきます。  身近な事例から(人によっては)目からウロコの事実が次から次へと現れます。きっと、新たな視点が覚醒するはず。
 そうなったら、きっと新しい社会のあり方が「自然に」見えてくるのではないでしょうか。


話題提供者

北村まさみさん

手話通訳士

 入院時の不自由な体験をきっかけに、手話を学び始めた北村さん。以後、身体障害を持つ人と共に過ごす際に、自分が持たない感覚に気付き、学ぶ機会を多く持ち、ただサポートする対象なのではなく、共に歩んでいく隣人として意識するようになりました。

 そして現在、身体状況の多様な人たちとの交流を通して、互いを知る機会を設ける活動を行なっています。

 「障がい者」とされてしまっている人たちが“普通”に過ごしていける社会のあり方を考えられることが、多様性を認める社会と言えるのではないか?と考える北村さん。

 そこには効率を求め、画一的に統合されつつある現代社会の「世知辛さ」「生きづらさ」を克服するヒントがあるのかもしれません。

 多様な人間の一人として、誰もが生き心地の良い社会にするために、自分がやることやって欲しいこと。見つめるきっかけにしてみませんか?



講座の雰囲気



アンケート

1)心に残ったキーワードはありますか?

・社会が多様性を隠していることにびっくり。
・自分の視野、メリットが増える。
・視点が増える。
・「ものさし」
・自分達でめんどくさいけどいい世界を作る。
・異文化として楽しく受け止める。
・ひとくくりにする。
・「何かできない」でなく「生きるかたち」
・社会の一員から降りている
・「健常者」という縛りもとっぱらって!
・違う生き方を知ると方の力が抜ける(こういう生き方があるんだ~)
・多様な人が居ることに気付かないようにされている/している社会
・相手に勝手に決め付けられ、カテゴライズされることへの違和感。カテゴライズされることが多い現状。
・その人にとっての可能性が広がるということは、自分の可能性を広げるということになる。
・概念が固定的になってしまう怖さ。偏見→視野が狭い。多様さを見つめること→その人の可能性が広がる→大切な事を教えてくれる。
・障害は環境が作ること
・多様性を知ることは未知の世界を開くこと。
・インクルーシブデザイン
・言葉が与える先入観、勝手な思い込み
・障害は人にではなく環境にある。
・グループでの話し合いで「おばあちゃんの50年前の着物をリメイクして作ったスカートを職場にはいていきほめられた。おばあちゃんというのは、年をとったら何かをしてあげる方になると思っていたけど、必ずしもそういうものではないのだと思った」というような意見が出たのです。それです。


2)参加する前と後で変わった事、新たに気付いた事は何ですか?

・多様性って素晴らしい事なんだ!
・ひとくくりにしたイメージだと、対応の仕方が見えてこなくて、気を遣って話せなくなる。一人の隣人として声をかけてみるといいのかもしれない。
・インクルーシブデザインというデザインがあること。
・ひとくくりにするのをやめよう。
・知る→友達になる→一緒に考える。
・“同質”を求めやすい今の社会。
・(図で表現/自分のできない事と隣人のできる事が重なり、自分のできる事がさらに他の隣人のできる事に重なる)←こんな感じで人とつながっていけたらいいと思うけど。
・多様性という用語の、本来の意味や価値を知れたと思う。
・手話を習ってみようと思った。
・障害者とは周囲の環境によって「くくられた」集団。障害者を生む背景には人間社会の触れたくないもの、目をそらしたいもの、拒否することで安心感
・いろいろなものさし、多様性
・多様性という言葉が含んでいるものが、私自身が思うよりもはるかにバラエティに富んでいるのだと気付きました。


3)今日の気づきを日常にどう生かして生きたいと思いますか?

・受け容れる体制をもち、自分では想像できない事、分からない事を知りたいと思います。
・問題を家族だけでなく、もっともっと周りに発信していきたい。
・多様性だ!とつぶやいて今日の話を振り返ってみる。
・世の中にあるろう者や聞こえにくい人などのためになる仕組みに目を向けて、自分にできる事を考えてみたいと思いました。点字ブロックに物を置かないとか。あと、こういう視点を語り合う場をもっと持ちたいなぁ。農場にも多様性を!
・“共に歩む”ということ(生きる・暮らす・ある)「生き心地の良い」
・多様性→視点が増えるということ、受け容れるということ、比べる/過不足を感じるっちゅうことではないのかも。
・相手のありのままを認められるようになりたい。
・多様性を認め合う。それが生き心地のいい社会を作ることだとは思っていても、互いを認め合う、向き合うことは時にしんどく、めんどくさいこと。特に目に見えない「違い」を認めることは。でもそのしんどさ、めんどくささを、みんなで共有してひとつひとつ乗り越えていく過程が「生き心地のよさ」を作るのではないでしょうか?
・“障害者”とびびらずに接したい
・日ごろ「独断と偏見」で物事を見ているな、と感じました。もっと自分の思いを脇に置いて、ひとつひとつの物事、人、意見などに接していきたいです。



参加について

  • 参加費
  • 一般:1000円
    学生: 500円
    ペア割引:1500円
    (お友達、ご夫婦など2人で)

申込方法

  • メール
  • 以下のアドレスにお名前と参加者数をお知らせください。
    imakoko2014@gmail.com

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開催場所

  • つくば市民大学
  • 茨城県つくば市東新井15-2ろうきんつくばビル5階

  • アクセス方法
  • コチラをご覧下さい。

  • 駐車場について
  • *つくば市民大学専用駐車場はございません。ビル敷地内駐車場は"ろうきん"様用ですので、つくば市民大学にご来場の方は近くの有料駐車場をご利用ください。

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