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(2014年7月15日開催)

Vol.5 ていねいに着る、ていねいに生きる

 ほんの数十年前まで、衣類は自分たちで仕立てるもので、布が貴重だったため、ほつれや破れを何箇所でも繕い、最後の最後まで大切に使われてきました。それは、家族が心地よく暮らせるよう行われてきた営みでした。

 現代はそんな面倒な作業から開放され、衣類は買うのが当たり前。少し着古したり傷んだりしたら、繕うことなく手放すことも珍しくありません。

 大量生産・大量消費の現代。楽になったと同時に、もしかしたら置き忘れてきたのかもしれない、衣にまつわる豊かな世界を振り返ってみませんか。

話題提供者

木村寿子さん

和布工房はんてん屋代表

 母親の仕立てた綿入れをきっかけに、和裁の技と、針仕事に込められてきた、「家族の健康と健やかな成長を祈る心」を伝えようと「はんてん屋」を設立。

 筑波山麓での「わた部」の活動やお祭り、つくば駅近くでのつくばスローマーケットなどにも参加し、幅広い層へ伝えるきっかけを作っている。

 カルチャースクールの講師や、ドラマへの衣装提供・綿入れシーンの演技指導も務める。


講座の雰囲気



アンケート


1)木村さんの話を聞いての感想、気になった事、心に留めておきたいキーワードは何ですか?


・消費する社会では、針を持つことが無い。昔は作らないと生活が成り立たない。
・子育ての結果は成績やお金持ちになることじゃない。
・布を織る。
・服は各家庭でこしらえていた
・母→子→孫と受け継いでいくこと。
・子どもの評価?について現代があまりに一面的なのだなと改めて思いました。
・子どもを‘できるできない’‘成績の良し悪し’だけの物差しではない見方が大切のお話には共感しました。
・綿から糸、糸から布、布から衣類。とても貴重なものだと思った。解いて仕立て直して再び使うのも当然だと思ったし、そういう智恵がすごいと思った。
・技術だけでない家族への想い
・残していくだけではいつしか無くなる。今の暮らしに取り入れて行きたい。本当の意味で活かす、つなげる文化だな。
・手仕事を途絶えさせてはいけないという過去と未来をつなぐ意思を強く感じました。また、家族、家庭のあり方においても考えさせられました。
・みんなで集まってチクチクやることには一人でやる事にはない楽しさが生まれると思う。
・真綿が身体の毒素を吸いだす的役目を果たす。自然の素材の力は偉大だ!と思いました。
・服は作るものから、消費するものになってしまった。
・服→昔は女性が全て管理していて、お裁縫が出来ない人はいなかった。
・服を作る→女性の生き方、知恵が詰まっている。
・技術を伝える事と共に、「想い」を伝える事を大切にしたいとおっしゃっていたのが心に残りました。
・80~90歳代の女性たちなどは、はんてんを作る教室をしているというと「はんてんなんて、そんな簡単な」とおっしゃる。昔は洋裁などを本格的に習うというものではなく、はんてん作りは自宅でおばあちゃんからお母さん、お母さんから娘へと受け継がれるものだった、ということ。
・すべて心に留めておきたいお話ばかりです。布の再利用の事、お母様が持たせてくれたはんてんの事など、もっとお話をお聞きしたかったです。


2)対話を終えて、明日からやってみたい事、これならできると思った事は何ですか?

・ほっかむりを作って友達にプレゼントしたい。もんぺを作りたくなった。よっこおしえてー
・綿→糸→織る→布(染める?)→縫う→服!という仕事に込められた思いを大切に伝えていきたい。
・自分で服を作ること、あるいは作ることにつながる事をやりたい。素材、デザイン、柄など全体に気に入る一着はなかなか手に入らないので、ならば自分で作れるようになるほうが早いのかも知れぬ。
・手作りはなかなかなので、手作りされたものに自分で関心を寄せ、布の事、作っている人の事、背景のモノ語りをよく見ながら選べたらと思います。
・もんぺ作り
・ほっかむり委員長として、周りの方々のほっかむりを共に作っていきたい。あずま袋も作ってみたい。
・せめて、せめて着物を着る時の半襟くらいは自分でつけようと思った。でもものすごくへたっぴだから、習いに行かなければ。
・あまりに安い服を買うのはやめて、きちんとした値段のきちんとした服を必要な分だけ買おうと思った。労働と商品をつなぐ「糸」を意識したい。
・木村さんとおしゃべりしながら、もんぺ作りやはんてん作りをしたいです。
・日本の各地方に○○木綿というのがあって、その地域の独自の風合いをもった布があるらしいので、手に入ったらもんぺを作ってみたいなぁと思います。
・先は長いかもしれないけれど自分で服を作ってみたい。
・身の回りのものを自分で作ると、より大切に扱えるように思うので、小物などからでもいいので、少しずつ作っていけたらいいなぁと思いました。
・改めて、手持ちの服を見直して、丈が合わない、デザインが気になるなどでご無沙汰になってしまっているものを自分の手で蘇らせてみたい。丈を詰めたり、色を染め直したり、刺繍したり。
・頭巾がまだ縫い終わっていないので頭巾を!縫い上げます!
・自分の持っている服をちゃんと把握して無駄買いしないようにしたい。
・素材の物語をちゃんと知りたい。



参加について

  • 参加費
  • 一般:1000円
    学生: 500円
    ペア割引:1500円
    (お友達、ご夫婦など2人で)

申込方法

  • メール
  • 以下のアドレスにお名前と参加者数をお知らせください。
    imakoko2014@gmail.com

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開催場所

  • つくば市民大学
  • 茨城県つくば市東新井15-2ろうきんつくばビル5階

  • アクセス方法
  • コチラをご覧下さい。

  • 駐車場について
  • *つくば市民大学専用駐車場はございません。ビル敷地内駐車場は"ろうきん"様用ですので、つくば市民大学にご来場の方は近くの有料駐車場をご利用ください。

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